2008年6月30日

カムアウト日和

 野口整体系の整体をならったりしているのですけれど。その整体は、元祖野口より、かなり女性のからだにフィーチャーした整体で、ゆっていることがあまり違和感なく、するりと入るおもしろい整体です。

 が。

 習い始めて半年、一緒に習っている方々、先生とも距離が近づいたりしていく中、田中さんは何をやっているの?」と聞かれるような機会が増え、そのたびに、うつろな笑いを浮かべ、「ふは。えあ。ライター・・・とか?」と、苦し紛れに答え、そしたら当然、「何の?」ときかれるので「ふほ。へ。あ。いろいろ。そう!いろいろ?」と、さらにおかしな展開になり、望んでもいない壁が周囲の方々との間につくられていくデイズ。

 苦しい。嬢であることはもちろんいえず、さらに、私が今とりくんでいるほとんどのことが、風俗で働いてきた経験を二次利用しているようなたぐいのものがほとんどで、すべていえない。

 ボディワークへの興味も、この仕事が大きく関係しているし、そもそも、直接的な契機は、ぜんぜん客がつかない個室待機中に、じりきせいたいを毎日やったりして、カラダが変化していく、という経験をしたからなのでした。売れないってことも、たまに役に立つよね!

 が、思い切って、講座がいったん区切りをむかえ、先生に感想のレポートを出す機会があったので、そこで告白してみたのでした。先生の人柄から、受け入れられるだろうな、とおもっていたけれど、やっぱり、どういう反応が返ってくるのかすごい心配。つか、こういうときに、いつも、「カムアウトしようとしている状況」そのものが変だなあ、と思うのだけれど、自分がものすごいプレッシャーを感じるのもまた事実。

 誰かが風俗嬢であることを、なんでもないこととして受け入れられる場所と、まったく大変なことになる場所、というのがある。しかし、その場所の区別とかはなんとなくつくものの、どうしてそういうことになっているのかは謎なのです。地続きであるはずなのに、なんだかわかれているように感じるのもそれはおかしな感覚で。

 そうして、その手紙を出してから、はじめて先生とあう機会があって、やっぱり、というか、あっさり、そうだったのー、と感想をいただいたのでした。ほっとした。

 今まで自分がかかわってきたり、つくったりしたもの(モラルドーナツのカレンダー、フィッシュブック、ビッグプレジャーナイトマガジンなど)も先生に送っておいたのだけれど、出来をほめられた。直前までの緊張も手伝って、ものすごいうれしかったのでした。

 そこにいあわせた一緒に整体ならっている女子友が、「え!○○ちゃんモラルドーナツなん!」と驚かれ、彼女はAPP(エイズポスタープロジェクト)にちょこっとかかわったことがある人だった。今度は私が「え!○○ちゃん、そうなん!」と驚く。共通の知人も何人もいた。京都せまい。

 後日、その人と、もりおさんと、私で三人で飲んだりして、ぶっちゃけたトークをごく普通に。なんだー。なんだなんだー。

 これからも、整体にかかわっていきたかったので、本当にラクに。かくしているときは、自分が風俗嬢である、ということを、かえって意識してしまっていたけど、もう、そんな風な感じからも解放されそうです。こういうこともある。ものすごい普通なことだけれど、やっぱり貴重なのでした。

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