2008年6月26日

うらやましいので真似してる

 件の運転手の印象は、私の心に深く突き刺さり、その運転手さんの有り様を何度も反芻し、気がつくと、ものまねの練習までしています。自転車にのっていたり、エレベーターに乗っていたりするときに、自分でも気がつかないままに、練習を開始している。その甲斐あってか、だいぶんうまくなり、人の目も白くなりけぬ。

 なんていうのか、ちょっとうらやましい気持ちがあるのだと思います。私にとって、普通に社会で振舞うことは、ごくナチュラルにできることではなく、自分のヤバい言動を、無理やりに矯正している感覚があり、まあ、それはかなり中途半端で、そんなに取り繕えてないわけですけども、取り繕えるはずもないから、野放しであきらめているところもあるのですけれど、素が全開、な方をみると、驚愕してドキドキする反面、「ああ、これだ」と納得するところもあり、その自由さに憧れもするのです。

 ナチュラル嗜好(ヤバい方面への)を維持したい、と、社会性をちゃんと身につけたい、最近の私は、そのふたつのあいだで、ふらふらとどっちつかずで引っ張られている感じなのですが、運転手さんを真似する行為、それは、彼女を模倣することで、自分のヤバさを回復し、いつくしんでいるようでもあります。

 鳥居みゆき、彼女は、やはり、もともと、人が気持ち悪い、というような一面を持ち合わせている人だと思いますが、彼女がすごいのは、その面を自ら分析、かぶりなおし、芸として確立、その結果、「自分」を人びとに受け入れさせ、認知させるにいたったことだと思います。すげえなー。

 私がウェブで文章を書くのも、かつては、どこにも出せない迷子のヤバい人格を温存するという役割を果たしてくれていたのですが、今は、このブログでさえ、私の社会性志向に侵食され、残念な限りです。ていうか、そういった、破綻した人格は確かにずっとあり、どこかで出さないと、死んでしまいそうな気持ちになるので、なんとかしていきたいものです。

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