もりおさんとTバック
去年の終わりごろから、もりおさん、という、23歳の女の子と暮らしている。なにせ同じ屋根の下にいるので、よくしゃべるし、一緒にご飯も食べるし、趣味もかぶるので、いろんなものを貸し借りする。
歳の差さえものすごくあるものの、彼女にははたと感心させられることも多い。
先日、彼女が私の部屋に遊びに来た。同じ家に住んでいても、居間で会うので、お互いの部屋にいくことは珍しい。
彼女が、私の仕事用のTバックをみて、
「これ何の役に立つの?」
ときいてきた。
「え?何の役に立つって…」
「だって、これじゃ何も受けとめない、受けとめないどころか、あたたくもない、何もおおわない、化学物質のかたまり、ううん、もうかたまりとすらいえない。何の役にもたたないじゃない?」
もりおさんが、Tバックのなんたるかの一側面をすらすらと解いたので、私は感動し、
「そのとおりだ!」
と答えた。
このような人が同居人で、たいへんこころつよい。

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